先日病院に「歯ブラシの先を飲み込んだ」と慌てて来院された患者さんがおられました。
わんちゃんの歯磨きをしている途中で歯ブラシの先が折れてしまい、そのままわんちゃんが飲み込んでしまったとか。食べ物以外の物を飲み込んでしまうわんちゃんは結構多いのですが、これは焦りますよね。
このわんちゃんの場合、数日後にうんちと一緒に体の外に排泄されてめでたしめでたしでした。飼い主さんもほっとされたことでしょう。
今回は歯ブラシの先だったので、比較的排出されやすかったかもしれませんが、中には排出されない物もあります。そうなれば開腹手術などになる場合もありわんちゃんにとっても大変な負担になります。
大きなわんちゃんだとテニスボールをまるごと飲み込んだり、お父さんのゴルフグローブを飲み込んだりして開腹になったケースがあります。あとゴミを漁って色々な物を飲み込んでしまい、それらか腸の中で詰まって腸が壊死し、壊死した部分の腸を切断するケースなどもあります。
飲み込んで困る物を飲み込んでしまわないように、どうぞ気をつけてあげて下さいね。
これは食道異物です。
以前に来られた患者さんで、チワワさんが飲み込んで食道で詰まってしまったささみジャーキー。
食べられる物でも、詰まると危険です!
食道異物は、胃内異物や、腸管内異物よりも危険なことが多いです。
先生が内視鏡でとりました。
ところで、パピートレーニングのコーナーで、歯磨きについてご紹介していますので、そちらもご覧下さいね。